Perfect English for Professionals
経験豊富なネイティブスタッフによるプルーフリード英文校正で、通じる英語に磨き上げます! スピーディな対応で完璧な英文に!

ライティング: カンマがない、というだけで・・・

今日、勤務中にアサミはナンシーから「これ食べる?」とクッキーをこっそり目配せして勧められました。最近、勤務中のおしゃべりは慎むように、とのおふれが出たばかりなのです。ダイエット中でもあるアサミはメモで、断りの返事をすることに。
誰かが好意で何かをすすめてくれた日本語では、「いえ、結構です」と言いますが、英語では「いいえ」の後に、「(でも)ありがとう」ということばをつけるのが礼儀です。
 そこでアサミは、メモにこう書きました。
No thanks.

 けれど、実はこの表記ではアサミの「いいえ、でもありがとう」という気持ちは伝わらないのです! 何が悪いのでしょう?
 相手への返事として用いる副詞のYes(はい)やNo(いいえ)、あるいはあいさつのHi(こんにちは)やGood luck(幸運を祈ってるよ)などの後には必ずカンマを用います。
同じように見えてもNo thanks.のようにカンマを入れない形にすると、打消しの形容詞no+名詞thanksの組み合わせとなり、「ありがた迷惑だ」、という意味になってしまいますのでご注意ください。また、
I complete the report, no thanks to you.
というと「無事レポートを完成させたよ、まあ、きみのおかげじゃないけどね」という皮肉っぽい言い方になります。
 アサミは
No, thanks.

 と書くべきでした。カンマの有無によって、気持ちが伝わらないこともあるのですね。気をつけましょう。

ワンポイント
――何もしてもらえなくても――
英語には、こんな表現があります。
Thanks anyway. 
Thank you just the same.(*こちらの方が少しフォーマル)

たとえば誰かに何かを頼んでみたけど、相手から断られた場合、あるいは誰かに道を聞いたけれど、相手が知らなかった場合、などに
「それでもやっぱり、ありがとう」
という感じで言うことばです。これはぜひ使ってみたい表現ですね。